07 ウサ吉、編集者を目指す


ツアーから戻ったウサ吉は、まずは学校を探すことにしました。雑貨スタイリストの学校に行くことによって、自分には才能がないことがわかったのだから、今度も学校に行きながら自分が編集者に向いているのかどうかを見きわめようと思ったのです。

早速、スクール情報の載っている情報誌を買い、「編集者養成コース」「ジャーナリスト科」などといったコースのある学校にかたっぱしから電話をかけて、資料を送ってもらいました。

また、ちょうどその頃、他の雑誌で偶然「今、出版業界はDTPのできる人材を求めている!」というような特集を読み、その記事に載っていた、体験入学&説明会にも行ってみました。

念のためにつけ加えておくと、DTPとはDTPオペレーターやデザイナーになりたい人にとっては必要な技能ですが、編集者になりたかったウサ吉には、「身に付けておいても損ではないが、できなくても大丈夫」なことでした。でも当時のウサ吉は、そのへんの違いがまったくわかっていなかったので、「これができるようになりさえすれば、ウサ吉ったら業界でひっぱりだこ? これってきっと、業界への近道なのね!」と思ったのです。

でもウサ吉は、Macに触れるのもこのときが初めて。手取り足取り教えてもらっている間はなんとかついていけるのですが、インストラクターのお姉さんがちょっといなくなるとさっぱりワケがわからなくなってしまい、「こりゃウサ吉には無理だ〜」とあっさりあきらめることにしました。

ツアーから戻ったのは1月下旬だったので、2月はずっと学校探しをしていました。ちなみに、仕事はアパートから徒歩1分の場所にある牛丼屋(!)でバイトをすることが決まりました。こうして身辺が落ちついてきたので、3月に雑貨スタイリストの学校を卒業したあと、4月から編集の学校へ行くつもりでいました。でも、かんじんの学校をなかなか決められずにいました。

ウサ吉は、4月の中旬に1週間ほど東京を離れる予定があったので、どの学校を選んでも開講初日は欠席することになりそうでした。でも人見知りするほうなので、初日はちゃんと出席して、友達作りにはげみたいと思っていました。そのため、「学校には行きたい! でも、初日がぁ〜」と途方に暮れていたところ、開講月が5月という学校を偶然見つけてしまいました。もちろんウサ吉は、「何てすばらしいタイミング! 絶対ここに行くもんね!」と、その学校に行くことに決めました。

この学校にはエディター(編集者)とライターのコースがあったので、ウサ吉はエディターコースに通 うつもりでいました。でもひとつ気になったのは、エディターコースは今年開講したばかりだという点。最初だから、まだカリキュラムがしっかりしていないんじゃないかと心配になったのです。そしてしばらく考えた結果 、ライターコースに通うことに決めました。

でもさすがに不安だったので、学校に電話をかけて「文章を書くのが苦手なんですけど、ライターコースに通 っても大丈夫ですか?」と聞いたところ「全然、大丈夫ですよ〜!」と言われたので、その言葉を信じて説明会にも行かず、さっさと授業料を振り込みました。この学校は、週1回で1年間。授業料は、雑貨スタイリストの時と同じく25万円くらいでした。こうして、書くことが苦手なウサ吉が、1年間もライタースクールに通 うことになってしまいました。


    

 

 

 


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