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■ 06 ウサ吉、次なる道を見つける
だから、行きの飛行機の中では、会社を辞めた不安よりも次なる道を見つける期待のほうが大きくてワクワクしていました。 でもウサ吉は、「雑貨スタイリストがこのツアーに参加していて、『ちょうど今、アシスタントを募集中なのよ。あなた、やってみない?』なーんて声をかけられたりして!? それとも、編集部の人に『あら、あなた会社を辞めたばかりなの? じゃあウチの編集部でアルバイトをしない?』なんて言われちゃうかも?」などと自分に都合のいいことばかり考えていました。 まだこの頃のウサ吉は、「自分で何とかしよう!」ではなく「誰かに何とかしてもらおう!」という気持ちが強かったのです。でもそんなおいしい話が都合よく転がっているはずもありません。ウサ吉にそういう話を持ちかける人なんて、もちろん誰もいませんでした。 ところで、ウサ吉はこのツアーに雑貨スタイリストの学校の友達のAさんとふたりで参加したのですが、偶然にも同じ学校に通 っているBさんがひとりで参加していたので、ツアー中はBさんも一緒に行動していました。そしてある時、Aさんが突然ウサ吉にこう言いました。「ウサ吉さんはさぁ、雑貨スタイリストっていうよりも、雑誌の編集の方が合っていると思うよ」 その時は「へっ?」と思っただけで終わったのですが、数日後、今度はBさんからもまったく同じことを言われてしまいました。 実はウサ吉は、日本に帰ったら雑貨ショップの店員になろうかなと思っていました。でもBさんの言葉を聞いて、「ツアー中に2人の人間から同じことを言われるなんて! そうか、ウサ吉の次なる目標は編集者なのね!」とまたまた勝手に思い込み、ふたりに「ウサ吉、編集者になることにするよ!」と宣言しました。 でも編集という仕事の具体的な内容も、どうやったら編集者になれるのかもウサ吉にはまったくわからないので、「日本に帰ったらまずは編集者になるための情報集めをしよう!」と決めました。 |