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■ 05 ウサ吉、スタイリストの学校へ行く
ウサ吉はけっこう人見知りをするほうだし、「スタイリストを目指している女の子なんて、気が強くて派手なコばかりなのでは?」と思っていたので、初日はちょっとドキドキしました。でも行ってみたら、クラスメイトは拍子抜けするほどフツーの女の子ばかりでした。どちらかというと、かわいくておっとりしたタイプの人が多かったような気がします。 講師は、けっこう有名な雑誌で活躍している現役スタイリストが2名。そして生徒は、下は19歳から上は30歳まで30数名。その全員が女性なので、クラスの雰囲気は女子高をちょっとおとなしくしたような感じでした。学校に行くまでは「とにかく行けば何かが変わる! 私の才能が開花するのよ!」と信じていたウサ吉ですが、実際に行ってみたら、それは大きな間違いだと気づきました。 学校とは「自分が持っていなかった“何か”を作りだす場所」ではなく、「志を同じくする人たちと比べることによって、すでに自分の中にある“個性”や“才能”がどれほどのものなのかを把握する場所」なのだとウサ吉は感じました。 これは、ライターの学校にも同じことが言えるのではないかと思います。だからウサ吉が「ライターになりたいのだが学校に行くべきか?」というような質問をされたら、「お金と時間に余裕があるなら行ったほうがいい。でも書く力は学校に行かなくても伸びる」と答えることにしています。 学校に行くことによって「こりゃウサ吉にはスタイリストなんて無理かもね」と気づいてしまったけれど、雑貨についていろいろ話せる友達ができてそれなりに楽しかったので、ちゃんと学校には通 っていました。そんなある日、とある雑誌が主催している「ロンドン&パリの雑貨屋めぐりツアー」に参加しよう! と、学校で知りあった友達と2人で盛り上がってしまいました。 この機会を逃すと、次のチャンスは1年後。どうしてもこのツアー に参加したくなってしまったウサ吉は、会社を辞めることにしました。小さい会社だったので、1週間以上もの休みはさすがに取りにくかったのです。こうしてウサ吉は、1年8カ月のOL期間を経て、フリーターへの第1歩を踏み出すことになりました。 |