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■ 04 ウサ吉、なぜかOLになる
このタイミングのよさに、ウサ吉は思わず入社してしまいました。その親戚 のことは、あまり好きじゃなかったんだけどな〜。 ウサ吉の最終的な予定では、卒業後もバイトをしてもっと貯金を増やしてから上京して、その次の年からスタイリストの学校へ行こうと思っていました。でもなぜか急に気が変わってしまい、予定を早めて中途半端な時期に上京したので、その年の入学手続きには間に合わなかったのです。 その会社の社員数は約10人。当時は「組織=こわいところ」と思っていたウサ吉にとって、こんな小規模の会社のほうが逆に安心できました。それに、小さいながらもこの会社は社員研修用の書籍を作っている「出版社」だったので、出版に関することがわかるようになるかもしれない!? とも思いました(でも全然わかりませんでした)。 そして決め手となったのは、社長である親戚 の「どうせ2〜3年働いて結婚するつもりなら、ウチで働けばいいじゃない」という言葉。ここなら、数年後に雑貨スタイリストになるために辞めても大丈夫じゃん! ラッキー!! でも、社長の言葉の裏を返せば、ウサ吉がやることになった仕事とは、たいしてやる気のない人でもできるような、実に簡単な仕事だったのです。それでも最初の1年間は、初めての仕事や東京でのひとり暮らしにアタフタしているうちに、あっという間に過ぎました。 でも社会人2年目を迎え、「このままではいけない!」と思ったウサ吉は、雑貨スタイリストの学校に行くことにしました。ウサ吉が大学生だった頃は、雑貨スタイリストの学校なんてひとつもなく、当時はファッションスタイリストの学校に行くつもりでいました。大学時代に見学に行ったのも、もちろんファッション系の学校でした。でも雑貨に関する仕事が脚光を浴び始めた頃だったので、そろそろできるんじゃないかとひそかに期待もしていました。そしてウサ吉が上京してしばらくした後、とあるスクールで雑貨スタイリスト養成講座が新設されたのです。 その講座は、夜間の週2回で半年間という、会社勤めをしながらでも通 える内容でした。授業料は、入学金も含めて約25万円。 学校に行くためのお金を100万円ほどキープしていたウサ吉は、「予想よりもこんなに安くすむなんて、ますますラッキー!」とホクホクしながら授業料を振り込みました。 |