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01 ウサ吉、将来について悩む


学生時代、ウサ吉は文章を書くことが大嫌いでした。

小学生の頃から作文の宿題は「どうやって書かずにうまく逃げ切ろうか?」と毎回真剣に悩み、逃げ切れずに書いた作文もいまいちパッとしない内容でした。

高校生にもなると、学校の作文でさえもカッコイイ文章で書いてしまう人や、文芸部に所属して小説を書いている人などもいましたが、ウサ吉はそういう人たちのことを、「スゴイ!!」と違う生き物を見るような目で見ていました。

そして、ウサ吉は受験科目に小論文がない大学ばかりを選んで受け、地元の大学へと進学しました。ところが入学してしばらくたった頃、あることに気が付いてがく然としたのです。

これまでのウサ吉にとって、中学時代の勉強は高校に入るためのものであり、高校時代の勉強は大学に入るためのものでした。そのため、これから大学で勉強することは、卒業してから働く時に役立つものなのだろうと勝手に思いこんでいまいした。

ところが大学時代の勉強は、ウサ吉の将来の仕事にとって何の役にも立たないことを知ったのです。少なくとも、ウサ吉にとってはそうでした。

企業に就職する場合は、大卒という学歴や大学時代の成績が多少は影響するかもしれませんが、当時のウサ吉は、企業に就職するという道を考えたことがありませんでした。ウサ吉にとって企業 とは「自分の個性を殺してしまうこわいところ」であり、自分の持っている力を発揮するには、どこにも属さずひとりで働くべきだと思っていました。もちろん今は、企業に対してそこまで否定的なイメージは持っていません(笑)。

卒業後は、「フリーで働いている人の弟子になり、数年後に独立する」という夢を持っていたので、大学時代に学ぶことが今後の自分にとって必要ないのであれば、大学をやめて専門学校に行くなりバイトをして、今後のためにお金をためるなりしたほうが、よっぽど自分のためになるのではと考え始めました。

そうしてモンモンと悩み続けながらも大学に通 っていたのですが、もうすぐ大学4年生になるという頃には、「大学をやめたい!」という気持ちがピークに達していました。


    

 

 

 

 

 

 


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