第7回 毎月こんな感じ(その2)

さて前回はレイアウト案を相談して決め、写 真撮影が終わったところまででした。ここでデザイナーさんの出番でございます。

デザイン〜文字数出し〜原稿書き
レイアウト案(ラフ)と画面写真は、編集Kくんの手によってデザイナーさんに渡されます。デザイナーさんはそれを元に2日〜4日くらいかけて、パソコンで誌面 レイアウトを決めます(いわゆるDTPってヤツですね)。パソコンでデザインされたデータは、ほとんど誌面 とそっくり同じです。写真やイラストも入っていますが、文章だけはまだ入っていませんで、「□□□□◆」のようなダミーの文字が入っています。こうしてレイアウトが決まれば、「ここの写 真の説明は20w×2line、ここの本文は25w×8line」といったように文字数が決まります。

K「文字数上がったよ〜」

も「おー。ファックスでくだされ」

K「うん、さっき送ったんで確認してくだされ……中一日で出せる?」

も「げ。締切早まったんかい……」

中一日(なかいちにち)ってのはつまり明後日ってことですね。印刷の都合などで原稿を書く時間が短くなることは、ままあることです。

K「申し訳ない。なんとかなる?」

も「(え〜と、8ページか)まあ、なんとかなるでしょうよ。日曜日の真夜中ってゆーか、月曜日の早朝でオーケー?」

これはつまり、編集者にとっては月曜日に出勤した時点で原稿があればすぐ作業に入れる、ってことですね。

も「じゃだいじょぶ。イケるよ。他に作業入ってないし」

K「じゃよろしくお願いしま〜す」

原稿書き
原稿を書きます。ライターというと原稿を書く仕事だと思われますし、実際原稿を書いていますが、文字を書く仕事というのはこの部分だけです。ゲーム中のことを思い出しながら、また思い出せないところは実際にゲームを触りながら、書いていきます。

日曜日を徹夜し、月曜日早朝には先方に届いているように。原稿はすべてパソコンで文章を書いて、メールで送ります。メールのタイトルは「○○(ゲーム名)原稿p56-59」のように分かりやすく。仕事のメールは、タイトルを見てぱっと中身が分かるようにするのが鉄則です。

徹夜明けですから、送信ボタンを押すと同時に寝てしまいます。たまに内容についての確認の電話で起こされますけど……。

流し込み〜校正
送られたテクストを月曜日に出社した編集Kくんがどうするかというと、まず内容をチェックし、必要ならライターに書きなおしを要求します。また書き忘れた部分があったりすると、それも要求します。

すべてテクストが仕上がったら、それをデザイナーさんに渡します。そして「□□□□◆」といったダミーだった部分に、本当の文章を入れてもらいます。この作業をDTPの「流し込み」と呼びます。

この後の作業は印刷屋さんがかかわってきます。流し込みが終わったDTPのデータは、プリントすればもう誌面 とまったく同じです。これを印刷所に渡して(入稿して)刷り上がり見本(校正)を印刷してもらいます。この校正は、原則として、ライター、担当編集、デスク、編集長といった順番で回覧され、文字の間違いや「色がおかしい」「印刷ズレ」「もっとこの写 真を大きく」といった修正を赤ペンで校正紙に書き込みます。メーカーにも1部送って、修正を入れて返送してもらいます。もっとも、この時点であまり大幅な修正が入ると困りますけども……。これが終わるのがだいたい月の上旬くらい。

校正を印刷屋さんに送ってしまうと、あとは本になるのを待つばかりです。自宅で一息ついていると、電話が鳴ります。

K「もしもし? 来月のお仕事の相談なんですが」

毎月こんな感じ。



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